6月・9月は単衣の着物!涼しく着るコツ&アイテムを紹介

単衣

・6月、9月ごろに着物を着たいけどルールが分からない

・単衣のコーディネートを知りたい

・涼しく着物を着る方法を知りたい

着物のルールってちょっと難しそう…

とお思いの方に、今回は初夏・初秋の着物「単衣」のルールやコーディネート、なるべく涼しく着る方法をご紹介します。

呉服業界勤務7年の私がご紹介します♪

単衣の着物とは

まず、「単衣」とはどのような着物なのか?

単衣のキホンをご紹介していきます。

単衣のつくり

単衣とは、裏地を付けずに仕立てた着物のこと。

裏地を付けない=冬物より涼しい着物ということです。

洋服にも裏地のあるものとないものがありますよね。

冬は厚い裏地、夏は裏地のないものを着る、というのは洋服も着物も同じです。

生地の特徴としては、透け感のないものが多いということ。

裏地が無く軽いですが、生地自体はしっかりとした質感のものが多いです。

透け感がないので、一見、袷と見た目が変わりませんね。

冬物と夏物の間の時期のための着物ですね

単衣を着られる時期

単衣を着られる時期は、夏の前後である6月と9月です。

とはいえ、地球温暖化が進む現在では6月や10月も暑い日が続きますよね。

昔のルールでは着用時期が限定的でしたが、最近では5月〜6月、9月〜10月と幅広く着用する人も多くなっています。

実際の気温に合わせて着たほうがストレスなく着物ライフを送れそうですね。

単衣は裏地が付いていませんが、一見、人からは冬物(袷)と見分けがつきにくいので、気温が上がる日は積極的に単衣に挑戦するのが吉でしょう。

私は4月後半〜6月、9月〜10月半ばに着用することが多いです♪

単衣のコーディネート

単衣を着るのは良いけど、帯や小物はどんなものを合わせたらいいの?

と悩みますよね。

でもそんなに難しくないので、今回マスターしてしまいましょう♪

単衣に合わせる帯

単衣に合わせる帯は、基本的には冬物(袷)と変わりません。

同じ帯を使ってOKです。

ただ、あまり生地の厚い帯を締めると単純に暑苦しくなってしまうことがありますので、

オススメは単衣の帯です。

単衣の帯とは、つまり裏地の無い帯のことです。

代表的なものに「博多帯」があります。

博多帯は軽く、裏地を付けませんがしっかりとした質感で、とても締めやすいです!

ただし、単衣の博多帯はカジュアルな帯ですのでフォーマルな着物(訪問着や留袖、付下げなど)には合いません。

フォーマルな着物を着る際はフォーマルな帯(袋帯)を締めましょう。

長襦袢

長襦袢にも単衣があります。

裏地が無く、生地自体に透け感はありません。

単衣の着物を着る時は、単衣の長襦袢が良いでしょう。

帯締め・帯揚げ

帯締め・帯揚げは冬物と同じものを使ってOKです。

カラーコーディネートのオススメとしては、初夏または初秋らしい色味を身につけると良いでしょう。

6月ごろなら爽やかなパステルカラー、9月ごろならこっくりとした茶色や深緑・山吹色など。

洋服と同じ感覚で季節によって小物のカラーを変えると、

着物上級者っぽくなります♪

また、夏に向かう6月ごろは夏物の帯締め・帯揚げを着用することもできます。

ただ、その場合は帯締めだけ夏物、または帯揚げだけ夏物にするのはNG。

どちらも夏物で統一して、さらに半衿も夏物にするのが良いとされています。

半衿

長襦袢につける半衿も、冬物(袷)の時と変える必要はありません。

通常の透け感のないものでOKです。

ただし、先に紹介した通り、帯締め・帯揚げを夏物にする場合は半衿も夏物に合わせましょう。

足袋

足袋も特に変える必要はありません。

ただ、単衣を着る時期は暑い日が多いはずですので、真冬に履く裏起毛の足袋などはやめておきましょう。

普通の白足袋が一番合わせやすくて重宝します♪

わかりやすいように表にしましたので、確認用にどうぞ!

単衣の着物を涼しく着る方法

裏地のない着物といっても、洋服と比べるとどうしても厚着になってしまい、暑くて嫌!と思う人も少なくないと思います。

そこで単衣をなるべく涼しく着る工夫をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

長襦袢を夏物にする

前述の通り、単衣の着物を着る際には、単衣の長襦袢を合わせると良いのですが、それでも暑いものは暑い!

ということで、少しでも涼しくするために、夏物の長襦袢を着用するのも手です。

夏物の長襦袢は「絽」や「紗」といった透け感のあるものになります。

この夏物の長襦袢に6月なら夏物or通常の半衿、9月なら通常の半衿を合わせましょう。

絽や紗の長襦袢は透け感があるので、通気性が良いです♪

長襦袢を省略できるアイテムを使う

長襦袢を着るのもうっとおしい!

とにかく楽に、涼しくしたい!

という方は、長襦袢を着ることを省略できるアイテムがオススメ。

着物用の肌着に半衿をつけて「長襦袢を着ている風」に見せられます。

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かなり気楽に着物を着られるアイテムのひとつですので、暑い時期に着るのをためらっている人は要チェックです。

メッシュ素材の着付け小物を使う

着付け小物を工夫すると、さらに涼しく過ごせます。

通常は通気性の低い帯板などの着付け小物ですが、メッシュ素材で通気性の高さに特化したものも販売されています。

単衣・夏用として調達しておくのも良いと思いますよ。


メッシュなので、通常のものより強度が低い点には注意です

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の内容をまとめましたので、忘れてしまった時や振り返りに活用してくださいね♪

単衣を着る時期は6月・9月

原則6月・9月に着る単衣ですが、気温の高くなる日なら5月や10月でもOK!

単衣のコーディネートは柔軟に

帯は生地の厚すぎないものがオススメ。

長襦袢と小物は、上の表を参考に気温に合わせて柔軟に対応しましょう♪

小物を夏物にする場合は帯締め・帯揚げ・半衿をすべて夏物に統一するのが肝です!

涼しく着るなら長襦袢と小物に工夫を

夏の前後にだけ着られる単衣の着物。

ぜひ季節感とともに楽しんでくださいね♪

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